山梨県では人口減少、特に若年層の人口減少、及び高齢化が問題とされ、若者の県内定着の促進が課題となっています。
若者の地元就職を促進するならば、大都市東京に比べて、地方の山梨が良いところであることを示さなければなりません。
そのためには山梨の企業の雇用条件の改善や山梨への優良企業の誘致、住みやすい生活環境と社会の構築、そして若者への
山梨の魅力の情報発信が大切です。
本センターでは、文部科学省の「地(知)の拠点(COC)事業」に平成26年度(2014年度)から5年間取り組み、
地域志向教育と地域研究の支援及び地域貢献事業を進めてまいりました。また「地(知)の拠点大学による地方創生(COC+)
事業」に平成27年度(2015年度)から5年間取り組み、地域の大学・行政・企業とのオール山梨での協働による若者
の地元定着のための支援事業を進めてまいりました。
令和2年度(2020年度)からは、ふたつの地方創生事業期間が終了し、新しい次の一歩を踏み出す期間となります。
本センターでは地域志向型の教育を継承しつつ、新たなリカレント教育事業に取り組むなど、地域創生へ向けて事業を展開してまいります。
本センターでの事業に皆様のご理解とご支援、ご協力をいただければ幸いです。
山梨大学地域未来創造センター長 渡辺喜道
これまでの取組みの詳細につきましては、以下の資料をご覧ください。
<COC関連>
COCパンフレット
COC成果報告書
<COC+関連>
COC+パンフレット
COC+事業報告書
やまなし未来創造教育プログラム
やまなし未来計画ハンドブック
地域未来創造センターは、平成26年(2014年)に設置された「COC推進センター」を発展的に改組し、
平成27年(2015年)に設立されました。以来、地域の活性化及びそれを担う人材の育成を図ることを目的として、
教育・研究・社会貢献等の事業を展開しています。
本センターの事業は主として以下の4点です。
① 特別教育プログラムの運営:
地域や企業を知り、そこでの課題を発見し、課題の解決策を学ぶことができる人材を育成します。すなわち、
山梨大学の「地域課題解決人材育成プログラム」、および県内8大学との連携による「やまなし未来創造教育プログラム」
を運営し、地域を学習に取り入れる教養科目及び専門科目を学ぶとともに、地域の自治体や企業との協働による課題解決の
実践的教育を提供します。
② 地域企業を研究や実践的教育などで支援:
地域を対象とした研究プロジェクトを実施します。また、企業や自治体、団体への長期プロジェクト型インターンシップなど
を通じて、学生の現場での教育と若者からの視点による支援、クラウドファンディングを活用した事業創発の支援などを行い
ます。これらに加えて、企業と学生の対話の場を設けることで、学生と地元企業の相互の理解を進めます。
③ リカレント教育やセミナー等による社会人の育成:
ワイン科学関連のセミナーやデータサイエンス関連の講座など、本学の特徴を生かした地元企業にとって必要な技術分野のリ
カレント教育を行うことにより、地域の企業の人材の育成、技術移転を行います。
④ 地域・学内情報の発信:
学生主体で運営を行っている山梨大学エリア放送を活用して、様々な学内情報や地域情報を発信します。
また、緊急時や災害時において効果的に運用するために、防災訓練への協力を行います。